地球の“息吹”を間近に感じられる離島、三宅島

山手線ほどの面積のコンパクトな離島、三宅島。その中心には活火山である雄山がそびえ立ちます。今なお火山活動を続ける雄山は島のシンボルでもあります。2000年にはその噴火によって全島民が避難を余儀なくされ、その後4年間に渡り再上陸が許されませんでした。そんな自然の脅威と隣り合わせの島ですが、その活火山による恵みも多くあります。温暖な気温が一年中続くことや、新鮮な魚介類が多いことはその恵みのひとつです。
まさしく地球との共存が必要不可欠な離島。都会や本土にはない、三宅島独特のゆったりとした島時間が流れています。
溶岩で作り出された天然のメガネ「メガネ岩」
波によって、長い年月をかけてメガネのような形に削られてできたメガネ岩。海に張り出したゴツゴツとした岩にアーチ状の穴が空いていて、波の荒々しさを感じられます。
実はこの“メガネ”には穴が1つしかありません。かつてはちゃんと穴が2つ空いていましたが、昭和34年の伊勢湾台風により片方がなくなり、現在の形になったと言われています。
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レトロな灯台が特徴的な「伊豆岬灯台」
明治42年に建造された、純白のランプ式無人灯台がシンボルの伊豆岬。天気が良いときには富士山が見えるほど眺めがよく、ベンチに座ってのんびり景色を楽しむこともできます。
また夕日や夜景のスポットとしても大人気。灯台以外の光はないので、満点の星空を満喫できます。
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噴火の爪痕が今も残る「椎取神社」
三宅島の北東部にある椎取神社。葉の全く無い白い木立が鳥居を囲む、世紀末のような異様な雰囲気が感じられます。ここは、2000年に噴火が発生したとき、流れ出てきた泥流で埋もれ、今なおその爪痕が残る神社です。
現在建っている赤い鳥居は噴火後に新しく建設されたもの。以前の鳥居は、上端の部分のみが露出して、奥の拝殿は屋根だけしか残っていません。
そんな椎取神社も、今では少しずつ緑が戻り、被害の爪痕が見られるパワースポットとして知られています。
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Photo Gallery三宅島をめぐる風景です。
