オリーブだけじゃない。
瀬戸内海に浮かぶ、自然や食文化が豊かな、どこか懐かしい島

小豆島は、香川県の瀬戸内海に位置する離島。面積は約153㎢で、人口は約28,000人の島です。
最近は県外からの移住者にも人気の島として注目を浴びています。
島へのアクセスは、香川県、岡山県や兵庫県からフェリーが運航していてとても便利。
名産品は、国内トップシェアを誇るオリーブ”をはじめ、醤油、そうめん、ごま油、つくだ煮が有名です。
島を散歩していると、海の煌めきや鳥のさえずり、心地よい島風といっしょに、どこからとなく香ばしい醤油や
フレッシュなオリーブオイルの、それに食欲そそるごま油の香りなど、自分の五感がうきうきしてきます。
観光地としては、山岳地帯で国の名勝でもある「寒霞渓」、約800枚からなる圧巻の「中山の棚田」、島の独特な空気と絶景も楽しめる「小豆島八十八か所霊場」、昭和のなつかしさ残る「ひしおの郷」、そして、壺井栄原作の名作映画「二十四の瞳」のリメイクのロケセットが残る映画村など見どころは満載です!
一度は訪れたい恋人たちの聖地、エンジェルロード
1日2回のみ、潮の満ち引きで現れる砂の道エンジェルロード。
天使の散歩道とも言われ、大切な人と手をつないで渡ると幸せになれると口コミで広まり、そのロマンチックさから恋人の聖地とも言われています。
エンジェルロードの入口、弁天島には展望台があり、エンジェルロードの全景を見るには最適な場所です。
また恋人の聖地の象徴、あの鐘もありますのでカップルはぜひここで鐘を鳴らし、縁結びパワーをもらいましょう!
ちなみにこのエンジェルロードは、砂の現れ始めと無くなる直前が最も美しく見える時間帯です。
干潮時間を調べてから行きましょう!
©(一社)小豆島観光協会

もっと知ってほしい、オリーブで有名な島
小豆島はオリーブの島として有名ですが、その歴史が100年以上もあることをご存知でしょうか?
その昔フランスから持ち込まれたオリーブを、魚の保存といった缶詰で利用するオイルを作ろうと、
1908年にオリーブの栽培試験地の1つに選定されたのが始まりです。
他にも候補地はありましたが、なんとオリーブの実を付けたのはこの小豆島のみ!
100年以上もつづくオリーブ栽培発祥の地となりました。
その後、海外の安価な製品によって国産オリーブは下火になりましたが、
平成以降の健康ブームで、また需要が高まっています。
島内には1908年当初のオリーブ原木が現存する「オリーブ園」、
ギリシャ風車の景色で有名な「オリーブ公園」、
多数のオリーブの関連商品を扱う「井上誠耕園」「東洋オリーブ」などがあります。
ぜひ国産オリーブのすばらしさを感じてください!
©(一社)小豆島観光協会

醤油蔵と風情ある街並、ひしおの郷がある島
小豆島で醤油づくりが始まって約400年。
大阪城砕石部隊の大名が調味料として持ち込んだのが始まりと言われています。
原料となる大豆などは、海運に恵まれ容易に運搬できことと、
古代から塩づくりが盛んだったこと、そして何より小豆島の温暖な気候と水、土壁や木桶などに住みついた微生物たちが共に、島の醤油の美味しさを引き立てます。
ひしおの郷には今も醤油蔵が立ちならび、散策の際にはどこからか醤油の香ばしい匂いが漂ってきます。
実際のもろみ蔵を見学でき、しょうゆプリンが絶品な「ヤマロク醤油」の他、多くの醤油蔵がありますので、自分好みの醤油を見つけるのも楽しいですね!
提供:(公社)香川県観光協会

手延べそうめんが、本当においしいと感じる島
1598年、お伊勢参りに行った農家の人が奈良の三輪に立ち寄り、手延べそうめんの技術を学んだのが始まりです。
その後、農業ができない時期の産物として素麺つくりは島中に広がりました。
また小豆島そうめんの特徴として忘れてならないのは、ごま油が使用されていること。
一般的に手延べで乾燥を防ぐために食用植物油が使用されますが、小豆島はあのごま油メーカー、かどや製油の発祥地でもあるのです。
現在も小豆島には工場があり、フェリーの乗り場がある土庄港近くではごま油の美味しい匂いが漂っています。
©(一社)小豆島観光協会

四国だけじゃない。瀬戸内海の御遍路、小豆島霊場八十八か所
お遍路といえば四国八十八ヶ所が有名ですが、なんと小豆島にも弘法大師(空海)修行の霊場として八十八ヶ所があります。
小豆島八十八ヶ所の特徴は、島独特の自然と地形がうまく溶けあった山岳寺院です。
パワースポットでもあり、癒される場所でもあります。
全部を回るのは大変なので、ここでは景色も楽しめるお勧めの霊場をご案内します。
《第2番霊場 碁石山》
本堂は洞窟内にあり神秘的。そして山岳霊場ならではの、山と海の景色が、浪切不動明王をバックに広がります。
《第42番霊場 西ノ瀧》
断崖にある護摩堂、境内には岩窟があり、龍水と呼ばれる湧き水があります。また護摩堂からの景色は天空の絶景と言われています。
《第72番霊場 奥之院笠ヶ瀧》
参道は断崖絶壁、鎖を使わないと本堂へ行けないという、これぞ山岳霊場の王道!パワースポットしても有名です。
写真提供:(公社)香川県観光協会

懐かしい、映画『二十四の瞳』の舞台になった島
小豆島出身の小説家である壺井栄により1952年に発表された戦後反戦文学の名作、小説『二十四の瞳』。
その後2度にわたり映画化されましたが、田中裕子主演の1987年版では映画ロケで使われた校舎や街並みなどが残っています。
昭和初期へタイムスリップしたような風景に懐かしさやホッとした空気に包まれます。
村内には花畑があり、春には菜の花と鯉のぼり、夏はひまわり、秋はコスモスが咲き、それぞれの季節で楽しむことができます。
映画村の近くには、1954年版 高峰秀子主演の際に使われた岬の分教場も残っており、今にも教室から子供の声が聞こえてきそうです。
©二十四の瞳映画村

大自然と紅葉の名所で有名な寒霞渓がある島
日本三大渓谷美、日本三大奇勝でもある、国立公園の寒霞渓。
1300万年前の火山活動によって誕生した寒霞渓は、その後長い年月をかけて自然の造形美が創られていきました。
春の山桜や夏の新緑と季節に合わせて楽しめますが、やはり何と言っても秋の紅葉がおすすめです。
赤やオレンジなど様々な色が広がる絶景を楽しむにはやっぱりロープウェイがベスト!
紅雲亭から山頂までの片道5分の間に360度の眺めが堪能できます。
また、足腰に自信がある方はトレッキングもおすすめです。
鳥の鳴き声やいろいろな花々など、小豆島ならではの美しい自然を満喫できます。
写真提供:(公社)香川県観光協会

Photo Gallery小豆島をめぐる風景です。
